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Gana Over!!

手に汗かいてゲームする雑食系プレイヤーがお届けする感想ブログ。

王様は大変なんだぞ!「 Princess Arthur 」

 ひとりの王がこの世を去った。代々『聖剣』によって王を定めてきたその国では、……

という一文から始まる女性向け恋愛ADV

Princess Arthur

 略して姫王!

 

 タイトルにあるArthurから分かる様に、アーサー王伝説またはアーサー王物語をモデルにした作品。アーサー王伝説に登場する円卓の騎士、ランスロットやトリスタンといった一度は聞いたことあるような名前のキャラクターが登場します。

 

 しかし肝心のアーサー王は、メインではでません。その代り、少女が王様を務めます。

 そう……!

 

 本作の主人公・アル*1 は王となるのです!プレイヤーは王様気分でウハウハです!モテモテです!

 

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 とはいっても、もとは「ただの少女」という設定ですので、紆余曲折山あり谷ありで険しい道程です。プレイし始めた当時は、ちょっとばかし卑屈な少女という印象でした。

 

 ストーリーを進めていくと円卓の騎士がぞろぞろと出てきます。他にマーリンという、これまたアーサー王物語で登場する魔法使いが登場し、イチャイチャ攻略できるのは騎士5人+1人の計6人でした。

 個人的に良かったと思うキャラはマーリンとガウェインでしょうか。女性向け恋愛ゲームでは声優という、大きくこだわりや贔屓の出る要素もありますが、それを差し引いてもこの2キャラが良かったですね。 

 

 ガウェインは最初に攻略したキャラクターだったので、思い入れも一入。彼は主人公との顔合わせ当初から友好的……というよりは好意的で、いわゆるデレッデレの甘々展開が好きな人向けでした。

 ガウェインの照れ顔も行動も可愛い。主人公も照れるし、なんだこいつらバカップルか( ゚Д゚)

 そんなデレデレ甘々なガウェインと対照的に、モードレッドというキャラクターはちょっとデンジャラスな雰囲気。先に載せた画像*2の彼ですが、軟派な見た目や言動の裏に隠された……秘密が……!!!

 ある事情により主人公に脅迫まがいの嫌がらせ等々して、大きな壁を作りながらも結局はやきもち妬いたり照れちゃうし、主人公も照れるし、なんだこいつらバカップルか( ゚Д゚)

 

 

 紹介した2人のキャラクターのように、いわゆる金太郎飴な展開*3もなく、それぞれのキャラクターの立場、心情に合わせてエンディングも全体的な雰囲気も違いました。

 スチルも安定した美しさと世界感で、みていて安心しましたし、ご褒美ともいえる隠しスチルもキャラごとに数枚ありボイス付きのものも。おまけに各キャラ後日談もありました。

 

 他にもクロニクルモードという、シナリオのクリア状況や分岐の回収状態が一目でわかるシステムがあります。

 このモードではクリアしたシナリオを回想できるだけでなく、任意のシナリオを6つまで選択でき、それらを連続して再生できる機能!つまり、お気に入りの萌え萌えなあのシーンを全部詰め込んで、一気に見れちゃう!ということ。

 しかし、スキップ機能に少々面倒な部分も。既読スキップと強制スキップはあるのですが、選択肢まで一気に飛ばせるスキップ機能がないのです。

 ストーリーも作りこまれていて、なかなかの文章量とボリュームなので既読・強制スキップで飛ばしても結構な時間と労力が必要です。会話分岐やスチルを回収し忘れた挙句セーブもし忘れていて……ともなれば、NewGameから始めてその場面まで行くのにただ文章が早送りされるだけというのも、ちょっと退屈で作業的な感じ。

 クロニクルモードでシナリオ選択してそこから進めればいいのかな!?と淡い期待を胸にやってみましたが、ただ再生されるだけで選択肢は出てきませんでした。本当にただ再生されるだけの様でした。

 そこだけは、気になった点でした。(´・ω・`)

 

 キャラクターはもちろん、ストーリーも世界観も安定していて感情移入もしやすい作品でしょう。各キャラ攻略後に解放されるエピソードまでがこの作品ですので、作りこまれているのは確かです。

 

 そんな「 Princess Arthur 」はPlayStation®Portableにて、2013年3月28日発売。

 なおPSVitaでは、PlayStation StoreのPS+*4に加入されている方は2014年8月19日までフリープレイ、無料ダウンロードが可能です。

Princess Arthur (プリンセス・アーサー) (通常版)

Princess Arthur (プリンセス・アーサー) (通常版)

 

 

 

以下からは、手短ですがキャラクターやストーリー等々の感想になります。

ネタバレ含みますので、ご注意ください。

 

 

  

◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 さて!! 

 

 基本のストーリーを大まかにご紹介しますと……

 主人公・アルはキャメロットの街の片隅で平和に暮らす一人の少女でした。父と兄、親友のエレイン、街の人々と仲良く暮らしています。

 彼女の父親は元騎士で、街の人々に剣を教えている先生。その父親に倣って剣を覚え、男顔負けの腕前に。しかしその腕で、まさに騎士になろうという兄を打ち負かしてしまい、兄とはぎくしゃくとした関係になっていました。

 そんなある日、聖剣に選ばれてしまったアルは、戸惑いながらも王として役目を果たそうと、手始めに騎士たちとの交流を始めます。

 交流とは聞こえはいいですが、ゲーム的に言えば御託は良いからイチャイチャしろよこのやr(

 

 

 キャラクターの傾向としては、好意が分かりやすい順に……

 >ガウェイン

 >ガラハッド

 >モードレッド

 >ランスロット

 >トリスタン

 >マーリン

 

 そのうち、今回は分かりやすいガウェインの感想を述べていきます。

 

 ガウェインは、いわゆる標準型。もっと言えば、平均的で普通。目立ったトラブルも、主人公との喧嘩や葛藤なども少なく終始円満な青春でした。けれどそれがよかった!

 最初に真っ青な春が来たのはガウェインが主人公をかばって全身にやけどを負い、その後病室で主人公に見舞われるシーンでした。

 病室で休んでいるガウェインに主人公が手作りのスープを持って来くるのです。

 

 これ、作ったから食べて。おう、食……いたいけど食えないわー。あ、そうだね、包帯……。お、おー……いや…食べさ、食べ……おー。ど、どうしようか……。

※2人の台詞ざっくりまとめてみました。本編台詞と全く違いますのであしからず。

 

 そのギクシャクした様!互いが互いを気にするそのぎこちない関係!これがバカップル予備軍( ゚Д゚)

 結局、食べさせてくれてもいいんだぜ!とガウェインが破れかぶれで言ってみたら主人公が照れながらも食べさせてくれて、ガウェイン歓喜!という展開だったのですが……。見ているこっちが恥ずかしいくらいには、青春でした。

 まぁ、この後マーリンが火傷治しに来てくれて、ガウェインのテンションだだ下がりしてしまいますけどね!

 

 そしてもう一つの青春は、浜辺での告白シーン。これもまた、見ていて恥ずかしい展開だったのですが……。

 浜辺で話しているとなんとなくぎこちない雰囲気になり、騎士の忠誠心からくる好意であって、私の事はそういう好きとは違うのかもしれないと思わずその場から逃げ出そうとする主人公を、ガウェインが「それは誤解だ、違っ……!」と逃げる主人公を捕縛。

 なんかいろいろ限界だったガウェインのせき止められた心のダム(別ゲー!)が決壊!

 

 いい加減気づけよ!好きなんだよー!だってそんなの、言ってくれなかったし。それはだって……(´・ω・`)

 

 からの、急激なバカップル振りに私タジタジでしたが、可愛かったですよ。ええ。

 シークレットショートストーリーもくすぐり合うだの、恥ずかしい寝言だので、なんだか学生の甘酸っぱい恋愛を見ている気分になりました。それがガウェイン。恐ろしい子

 何が良かったって、声優の谷山紀章さんの「えっ……?」のバリエーションですよね。私の印象では「えっ?」とか「……っ!」が他のキャラより多かったです。それだけガウェインの素直さというか、照れ屋な面が押し出されていましたね。

 でも一番ぎゃぁああかわいいーー!って悶えたのは「おまっ、いっかげん気づけよぉお!」のヤケクソ感でした。

 

 

 ガウェインは素直な熱血漢キャラでしたが、他キャラについてもざっくりまとめてみます。

 ランスロットは真面目だけどむっつり、なんか日記に恥ずかしい事書いちゃう系騎士。主人公大好きオーラを出さずに頑張ってたんだけど、上手い事利用されて一大事になっちゃって、でも主人公と両想いになったしいいか!みたいな楽天家という印象でした。

 モードレットは、実は攻略騎士の中で一番主人公を(病的に)愛しちゃってるヤンデレ系騎士。お菓子の匂いがするからとか言って抱きしめちゃったり、他の男と話してると人気のないとこ連れ込んで壁ドンしてみたり、依存系かな?という印象で、ヒヤヒヤしました。

 ガラハッドは恋を知らない無感情無関心系で純情系騎士。ものすごい典型的なツンデレでした。砂漠に行ってみたいとか、雨の日の浜辺でもいいとかちょっと変わったこと言う不思議な雰囲気があり、いまいちキャラクターが掴めなかったかな?という印象。

 トリスタンはですね、大人でした。個人的に「某オブザリング」のような空気を感じて、ストーリーとしては一番好きでした。序盤はホントに攻略できるんだろうかというくらい厳しい言動ですが、後半はイイ感じに距離が近づいてきて川で一緒に釣りするシーンとか、たまりませんでした。おっさん好きな人やビターな感じが好きな人にはオススメ。

 最後にマーリンですが、エロいです!('Д')ガーン 一番主人公との距離が遠かったのが彼だったと感じます。色気がありすぎて主人公のキャパオーバーじゃないかな大丈夫かなと途中不安になりますが、マーリン復活させたあのシーンのあのスチルには身もだえしました。攻略した時の達成感はマーリンが一番でした。

 

 それぞれ手短に書いてみましたが、トリスタンとマーリンは他の騎士とは異色で、それぞれ攻略した印象もだいぶ違いました。登場するサブキャラクターも多く、魅力的ですね。ボールスが攻略できないのは残念でした。いいキャラしてるんですが……。

 

 

 総評すると、キャラクターもストーリーも作りこまれていて一つの作品として非常に完成度は高かったと思います。全キャラ攻略後にショップでアンロックされる「ある王の物語」というシークレットストーリーまで見ないと、PrincessArthurは終われないなと思いましたね!

 ですが、前述したようにスキップ機能がなかったので、ADVゲームとしてはもう半歩だけ足りなかったでしょうか。

 

 ガウェインに始まりマーリンに終わる。がしかし、トリスタンルートを何度も見なおしてしまう私は、「 PrincessArthur 」を存分に楽しめたのではないでしょうか。

 めざせトロコン!(私はVita版でフリープレイ中です)

 

 

 

 

 

*1:デフォルト名の場合、名前変更可能

*2:PSVitaスクリーンショット撮影。右下に企業名

*3:各キャラの個別ルートに入っても、他キャラとストーリーが変わらず同じような台詞を何度も見聞きする展開

*4:PlayStation®+(プラス)。定額制サービス。テーマは「ワンランク上のゲームライフを目指すあなたに」